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藤井聡京大教授「第二波に備え『8割自粛』を徹底検証すべし」【緊急反論①】

「専門家」に対する藤井批判は「患者から医師に対する疑義申し立て」である

?(8)藤井の今回の西浦・尾身氏批判は「患者から医師に対する疑義申し立て」である

 ちなみに当方、お医者様方には申し訳ないですが、病院に行ったとき、その医師の判断が適切かどうかを常に当方の知力を全開にして徹底的にチェックします。

 そしておかしい、怪しいと思う点があれば、僕はその点について「僕は、あなたのその判断はこういう意味でおかしいと思う」という私的見解を公表しながら、徹底的に医者に質問し続けます。

 その過程できちんと説明してくれる聡明なお医者様の場合、僕も納得して、治療の継続を改めてお願いします。一方で、僕ごときに論破されてしまう様なお医者様の場合、あるいは、何度説明しても僕の論点がどうしても理解できないようなお医者様の場合には、僕は病院を代えます。

 何と言っても自分の命がかかってるんですから当たり前ですよね。

 今回の藤井の西浦・尾身氏に対する見解表明は、そういう意味合いを帯びたものです。

 いわば、私達国民は、西浦・尾身氏ら「医師」の集団に、「パンデミック」という病を治してもらう「患者」の立場にあるのです。

 だから、当然、僕も含めて国民は皆、西浦・尾身氏らに対して、一定の信頼を持ち、敬意を表します。

 しかしだからといって、好き放題にさせて良い訳ではありません。常に患者として、自分の命を守るために、医師をチェックし続けなければなりません。

 そして今回、「あれ、西浦先生、おかしいんじゃない?  自分でやれやれって言ってた8割自粛の効果がないって事、自分で公表したデータが示してるじゃん?? でも、8割自粛続けさせるって、メチャクチャじゃないですか???」という疑義を当方は個人的に抱いたのです。

 だから、一人の患者として、医師である西浦・尾身氏に、その質問をぶつけてみた、という次第です。

 きちんとした医者なら、「いやいや、藤井さん、それは違うんですよ」と患者としての僕を説得してくれるはずですが、そうでなければ、論点をごまかし続けるという展開になります(そうなれば、医者を代えるしかなくなる、っていうのが、僕のこれまでの行動パターンです。理由は次回以降、論じます)。果たしてこれからどうなるのか・・・是非とも、両氏には誠意ある回答を待ちたいと思います。

 ・・・ただし、以上の原稿だけでは、藤井が「あれ、西浦さん、おかしいじゃん!?」と思った具体的な内容を説明していませんから、藤井が何を言ってるのか分からない人も多いと思います(だいたい僕はいつも、そうやって一人で騒ぎ始めた時は周りがついてこれず、浮いてしまうことが多いです。が、おおよそいつも時間がたてば皆に理解して貰えることが多いです。もちろん、今回どうなるかは分かりませんが)。

 そして岩田氏からの質問についても残りの2つについてお答えしていません。次回からはそれらを踏まえて、もう少し中身についてお話ししたいと思います。

 (藤井聡【緊急反論②】へつづく)

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藤井 聡

ふじい さとし

1968年、奈良県生まれ。京都大学大学院工学研究科教授(都市社会工学専攻)。京都大学工学部卒、同大学院修了後、同大学助教授、イエテボリ大学心理学科研究員、東京工業大学助教授、教授等を経て、2009年より現職。また、11年より京都大学レジリエンス実践ユニット長、12年より18年まで安倍内閣・内閣官房参与(防災減災ニューディール担当)、18年よりカールスタッド大学客員教授、ならびに『表現者クライテリオン』編集長。文部科学大臣表彰、日本学術振興会賞等、受賞多数。専門は公共政策論。著書に『経済レジリエンス宣言』(日本評論社)、『国民所得を80万円増やす経済政策』『「10%消費税」が日本経済を破壊する』『〈凡庸〉という悪魔』(共に晶文社)、『プラグマティズムの作法』(技術評論社)、『社会的ジレンマの処方箋』(ナカニシヤ出版)、『大衆社会の処方箋』『国土学』(共に北樹出版)、『令和日本・再生計画』(小学館新書)、MMTによる令和「新」経済論: 現代貨幣理論の真実(晶文社)など多数。

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  • 藤井聡
  • 2019.10.28